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2020年3月 3日 (火)

ヨハネによる福音書 5章8節 「ジンバブエを覚えて」

~世界祈祷日を覚えての、子どもとおとなの合同礼拝

 ジンバブエという国ができたのは1980年、今年で40年になります。本日の聖書で病気の人が苦しんでいたのは38年とありますから、ジンバブエの教会の人たちは、この人に自分たちの国の姿を重ね合わせて読んだのだと思います。戦いが繰り返され、自分勝手な指導者の言いなりになっている苦しみから「良くなりたいのです」と答えたいと思ったのではないでしょうか。この病気の人がイエスの言葉の力で病気が治ったように、自分たちも元気になって喜んで暮らせるようになりたいし、そのことを誰よりも分かっていてくださるイエスを信じていきたいと願っていたのでしょう。
 ジンバブエは1980年に建国されました。それ以前は約130年間イギリスの植民地でした。アフリカの大地はとても豊かです。ジンバブエは、石炭や鉱物などの天然資源、またトウモロコシや綿花、麦やコーヒーなどの農作物もたくさん取れます。その豊かなものを全部持っていかれるので人々は貧しさや苦しさを味わわなくてはなりませんでした。そこで、イギリスの支配から自由になるための働きが起こってきて1980年にジンバブエ共和国としてイギリスから独立したのです。しかし、そこで暮らす人々は自由になったのではありません。大統領になったムガベが、独裁者として国を治めたのです。みんなが幸せになり、豊かになることではなくて、強者だけが豊かさを独り占めするようにして国を作っていったのです。それが2017年まで続きました。
 新しい大統領が2018年に選ばれてジンバブエは変わりつつあるのが今ということになります。でも、まだまだジンバブエの国の人たちの貧しさや苦しさは大きいのです。病気の人や女の人や子どもなど、立場の弱い人たちに対しては優しい国になってはいないのです。
 イエスが、2000年前に38年間も病気だった人に「良くなりたいか」と声をかけたことが、今のことだとジンバブエの教会は信じているのでしょう。そして、「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」、この言葉も今のこととして真剣に受け止めています。「床をかついで」という言葉から「自分にできることをして一歩を踏み出し、苦しみから離れなさい」というメッセージを聞いているのです。このつらくて厳しい国での暮らしが良くなっていくこと、特に弱い立場にある人たちが、今生きていることを喜びと感謝の内に生きられるような国になっていくことを祈りながら求めていくことを、日本に暮らすわたしたちにも求められているのです。

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