ルカによる福音書 12章32節 「さあ、つながろう」(キリスト教教育週間)
~子どもとおとなの合同礼拝~
主イエスは、誰もが一切の条件なしに神から喜ばれていて愛されていることを心に刻みましょう、と呼びかけます。その一人ひとりの<いのち>に向かって「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。」と言われるのです。
今日のわたしたちの礼拝は、ブラジルのオリンダ市の貧しい地域にあるアルト・ダ・ボンダージ・メソジスト教会の働き、そしてそこに集まっている若い人たちの今生きている姿を受け止めることでした。
この教会では礼拝を中心にしながらギター教室と空手教室など色々なことをしているようです。こんな言葉がありました。【ぼくの名前はビクトール、17歳です。ギターを習ってから、自分の家族と仲良く暮らせるようになりました。教室では行動に責任を持つことや、社会の良い市民になるように教えてくれます。】この少年の言葉は本当だと思います。たぶん、歌も歌うのでしょう。悲しい時、嬉しい時、辛い時、などギターを弾きながら歌を誰かと一緒に歌えば、心のつながりが自ずと生まれてくるものなのです。これは賛美歌に限ったことではありません。歌、音楽には力があるのです。
広い意味での「教育」によって「文化」~人間が人間らしく生きるための価値観~を作り出していくことができるはずなのです。貧しさから脱出する一歩を踏み出せます。教会が教育や文化に積極的に関わる時には、アルト教会の目的に気づかされるものがあります。このようにありました。【教育プロジェクトを通してアルト教会が目指しているのは、「平和の文化を築く」ことです。
新しいことを習い始め、少しずつ上達していく喜びを味わうとき、生徒たちは自分の可能性を発見します。そして友達を自分と同じように尊い存在として認められるようになります。自分自身を大切にし、友達も大切にすること、周りの人たちと良い関係をつくれるようになることが、平和の文化の小さな一歩になるのです。】
主イエスは、「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:9)と語りかけてくださる方であり、イエス御自身が彼らの真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。(ルカ24:36)とあるように、わたしたちをイエスさまに向かっていくようにと導いてくださっています。アルト・ダ・ボンダージ・メソジスト教会の働きを応援しながら、お互いに「さあ、つながろう」と語り合えるような世界をみんなで一緒に祈りましょう。
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