創世記1章31節 「神のつくられたものはとてもよい」
~世界祈祷日を覚えての子どもとおとなの合同礼拝~
今日はスリナムという国です。南アメリカ大陸の北東部、カリブ海に面しています。国の広さは日本の半分くらいで人口は約54万人で横浜市の中学生までの子どもの人数と大体同じくらいです。国の90パーセント以上は人が普通に暮らすことができないジャングルです。残りの10パーセントの土地にほとんどの人が住んでいることになります。それだけ緑が豊かだというのです。このことは地球を考えるときに大切なことです。人間が生きていくのに必要な酸素を生み出す豊かで美しいジャングルがあるのです。
神はこの世界を六日間で創造して七日目に休まれました。そして「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった」とは六日目目に語ったのです。この世界は何ものにも代えられないほど素敵なものなのだということです。神はすべての人が幸せに生きられるように、この世界を豊かに創造されたということです。そのために人間に役割が与えられました。
神が創られた世界は本当に美しく、素晴らしいものであるはずです。ところが人間は欲望のために勘違いをしてしまったのです。地上のものを「支配せよ」という言葉を人間の好き勝手に何でもやっていいのだという間違った考えに囚われてしまったのです。本当は、この地上の世界を守り、世話をし、大切にするという意味から外れてしまったのです。
ここに立ち返ることをスリナムのこれからを祈りながら考えていきましょう。スリナムは自然がとても豊かで多様な生物に溢れ、珍しい動物や鳥などがたくさんいます。また、人々も多様です。1499年にスペイン人が到着して以降、フランス、イギリスを経てオランダの植民地になりました(1975年独立)。奴隷として30万人以上のアフリカ人が連れて来られた他、奴隷制度終結を前後して契約労働者として、中国、ポルトガル、インド、インドネシア等から来た人たち、その子孫と先住民族。産業は、砂糖やコーヒー、ココアや綿などの農業の他、原油、ボーキサイトや金など地下資源もあります。しかし、金を取るために危険な水銀を使う人たちも少なくなく、環境が壊されつつあるとのことです。
肌の色や言葉、文化や宗教などの違いを豊かさとして捉え、自然の豊かさを守り、世話をするように神から任された働きをし、スリナムの人たちの幸せを祈りましょう。スリナムの人たちが喜んで生きられるように祈りましょう。神が「見よ、それは極めて良かった」との言葉を今でも語り続けておられることを信じます。
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