イザヤ書11章1~10節、マルコによる福音書10章13~16節
世界祈祷日を覚えての子どもと大人の合同礼拝
「キューバからのメッセージ」
青い空と青い海を思い起こしてみましょう。北アメリカと南アメリカの間にあるカリブ海に浮かぶ列島がキューバです。大小合わせると4000以上の島があるそうです。人口1100万人くらいですから日本の10分の1くらいでしょうか。式文の中に少し説明が載っていますので、後でお読みください。
キューバに元々住んでいた人たちは、今から400年程前、富を求めてやって来たスペイン人により奴隷のように重労働をさせられほとんど消滅してしまいました。その労働力を補うため、スペイン人たちは、今度はアフリカ各地から多くの黒人奴隷を連れてきました。
100年程前、スペインの支配から自由になろうとした人たちが闘い、勝ったり負けたりしましたが、55年前自分たちの国として独立しました。ところが、その戦いに力を貸してくれたアメリカがキューバの国に口出しをして、今度はアメリカと仲が悪くなりました。戦争にはなりませんでしたが、キューバがお金で困るような規則を作り(経済封鎖といいます)、それがずっと続いていました。でも、ようやく、その喧嘩も去年の7月に終わったのです。
これからのキューバは、変わっていくだろうと思います。簡単なことではないでしょう。読み書きができる人の比率も高く、学校や病院は無料で暮らしの質は決して低くはありませんが、大きな国、とりわけアメリカからの圧迫は様々な仕方で続くことは考えられます。子どもたちや女性が喜んで暮らしていく道はまだまだなのかもしれません。
神さまの望んでおられる世界とは、まず子どもたちが子どもたちのままで祝福されたところです。子どもたちが喜んで暮らしていくことができないことは、悪です。ここで言われていることは実際の子どもという意味ではありません。弱い人、より弱い立場に置かれている人、あるいは強い国から見て弱い国、「子どもの権利」という基本的な権利からはじかれてしまっている人たちが、もっともっと大切にされなければいけないということです。より弱い立場に置かれている人たちが大切にされなければいけないし、世界の国々の関係でもそうだということです。
キューバの人たちが自分たちで国を整えていくことができる、そんな国にキューバが変えられていくようにお祈りする日にしましょう。
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