詩編22:20 「神さまにお祈りしよう」
~キリスト教教育週間(子どもとおとなの合同礼拝)
今日は、ケニアとウガンダの子どもたちが学校に行けるよう、また仕事ができるように支援をしている「アルディナ・ウペポ(大地と風)」の活動を覚えて礼拝します。アフリカという大きな大陸の東側にあるケニアもウガンダも、お金をたくさん持っている人と持っていない人の差がとても大きい国です。また、国の中で戦争があったりして大変です。特に酷いのは、子どもたちが強制的に兵隊にされて、人を殺したり殺されたりするような状態が長く続いてきました。基本的には、その国のことはその国に暮らしている人たちが話し合いによって決めていくのが筋だと思います。しかし、なかなか難しい時に、他の国の人たちが少しでもその国の人たちの幸せのためにお手伝いすることはできると思います。
不安定な社会の中で、一番身体も心も傷つけられ、痛めつけられるのは子どもたちです。その子どもたちの<いのち>を守り、支える働きの一つがアルディナ・ウペポなのです。子どもの<いのち>が大切にされる社会が良い社会であるし、神が望んでおられるはずなのです。今日の聖書は詩編22:20です。「主よ、あなただけは/わたしを遠く離れないでください。わたしの力の神よ/今すぐにわたしを助けてください。」この祈りは、ケニアやウガンダの子どもたちの願いそのものでしょう。まずは、わたしたちもこの祈りに心を合わせたいと思います。
この22編という詩は絶望の言葉から始まります。2節には次のようにあります。「わたしの神よ、わたしの神よ/なぜわたしをお見捨てになるのか。なぜわたしを遠く離れ、救おうとせず/呻きも言葉も聞いてくださらないのか。」と。しかし後半に向かって、段々と調子が変わってくるのです。今日の20節を挟み、25節ではこう歌います。「主は貧しい人の苦しみを/決して侮らず、さげすまれません。御顔を隠すことなく/助けを求める叫びを聞いてくださいます。」
日本という国は、アフリカを搾取している事実を否定できないけれども、だからこそ小さな種を蒔く道へと導かれていきたいし、アフリカで種を蒔くアルディナ・ウペポのことも覚えておきたいです。とりもなおさず、そこの国々で暮らしている子どもたちのことを覚えて祈ること、わたしたちは「神様にお祈りしよう」ということで心を合わせていくようにと導かれているし、促されているのです。
決して絶望のまま終わることはなく、神さまのお守りを信じて祈り続けていきましょう。
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